Odai世界という名の卵中には何が入っていた?He is still by the side. (200...?)
両方を知ってなお、その中間に立つことを選んだ。 「お疲れ様」 帰ると柔らかく笑いかけてくる男女とも付かない美貌をした人物が出迎える。 「…ああ」 頷くと、金色の髪を撫でる柔らかい手。 その柔らかさに思わず安堵したように目を細める。 それは傍目から見ればどこか親子に近い恋人のような光景だが二人にとっては真剣だった。 「…悪い」 「美味しいもの食べて好きなことやって寝ちゃおう」 柔らかい声は自分を労わる気持ちで溢れている。 それが嬉しくて愛しくて…思わず縋るように抱きつく。 「…時々、諦めたくなる」 「誰だってそう思うときはあるよ」 身近で見てきた裏の世界。 だが染まることが嫌だから裏に関わらずに表で生きることを選んだ。 だけどあまりの差に…心が軋む。 居場所が無いのではないかと思ってしまう。 「警察署に無いならダニーの居場所はここだよ。この事務所で私の傍」 まるでそんな心を見透かしたかのように告げてくれる。 それに泣きそうになる。 「…シン」 「私たちは似たもの同士だからね」 そっと頭を撫でられる。 その温かさと優しさに……目を瞑った。 そのジレンマも苦しみも知っている。 だからこそ、どんなことがあっても何があっても自分は彼の味方で居る。 「それに害するものは…容赦なく潰すから安心してね」 「…お前が言うと洒落にならねぇ」 彼が何であるか知った時を思い出して、小さく身震いする。 また彼から貰ったものをちらりと見る。 「…気にしないで。ダニーはダニーらしくあればいいから」 申し訳なさそうな顔。 言うつもりは無かったと知った後に言ったのに似ているそれは―― 「――オレの世界にはもうお前がいるんだ。今更忘れろって言ったらぶっ殺すぞ」 その強い口調に性別を超えた存在は、 「…ありがとう! ダニー」 美しい笑みを浮かべ抱き締めた。 知ってなお、傍にい続ける事実 |