Main非常識者の行方
シンの髪の切り方。NY編 (1999) 「そろそろ切ろう」 シンが自身の髪を触りながら呟く。 それにダニーの視線が向く。 「確かに伸びてきたな」 「だよね。じゃあ早速切ろう」 そう言って手際よく準備し始めるシンに、ダニーは驚きに目を開く。 「自分で切ってるのか?」 「うん。美容室にいく習慣はないから」 「へー」 器用だと言うことは知っていたがまさかそこまでとは。 驚きと感嘆を抱きながら何気なくシンの行動を見ていたダニーは突然顔を引き攣らせる。 「シン?」 「ん?」 「髪…切るんだよな」 「そうだよ?」 それがどうしたの? どうしたって…… シンの不思議そうな顔にダニーは何と言っていいか解らないといった顔をする。 それにやがてシンは笑うと、 「あ、大丈夫。子供の頃からやってるから今じゃ上手に切れるよ」 「……その前に何で切るか答えてくれ」 「何って…」 シンが自分の手元にあるものを見ると、 「懐剣」 「何でそれなんだよ」 普通ハサミだろとダニーは言うとシンは困ったように笑う。 「子供の頃からこれでやってたから」 「…どんな環境だよ」 自分だってそんなことはしたことない。 ダニーの問いにシンは笑って誤魔化す。 その顔で色々と踏み込んでいけない領域を悟ってそれ以上は聞くことを渋々諦める。 「ま、見てて。上手く切って見せるから」 「……そうする」 シンが結構頑固だということを知ってるダニーは、その提案に乗ることを決めた。 探偵として暇が出来て伸びたと思ったら切ってます。 切り方は何年経っても変わらないし、また上手に切るので仕方ないとばかりにダニーもファルシンも受け入れました。 で、シンの髪が長いときは高確率でダニーと恋人同士に見えたり。(短くても見えるときがあったり) ダニーはそう見られると解った時は呆れますが、時にはイタズラっぽくわざとそうすることも…… |