Main先生、あのね。
ホークス先生との出会い。 一応マックとエイデンが出会ってからそれほど経ってないかと。 (2003) ホークスは検死室にいるのが殆どなので、探偵の仕事で外に出ているシンとは会う機会が少ない人。 でもダニーに美人の友人がいるということは噂では知っていたのではないかと。 そしてダニーやエイデンやステラから話を聞いて、知識だけはあった。 で、実際に会ったのはある事件。 被害者の母親が一人で行くのが辛くて、ファルシン探偵事務所を頼り、シンが付き添っていったという感じで。 さらりと揺れる黒髪に吸い込まれそうな黒目。 東洋の顔立ち、なのだが……人種や性別などを気にさせない破壊力を持つ美がそこにある。 人ではなく何かの彫像ではないかとホークスは目を瞬かせるが、前方に居る人物は間違いなく動いている。 「…誰?」 「前に話したダニーの友人」 傍にいたステラの返答にホークスは時を忘れたかのようにシンを凝視する。 「とびっきりの美人って言ったでしょ」 「そりゃ言ったけど……」 美人の度合いなんて様々だから、あまり本気にしていなかったのだが……自分が想像していたものとは違う種類の美だった。 「まさかここまでとは思ってなかった」 「まあ、そうよね」 口で表してもこの美は半分も伝わらないだろう。 だが実際にそこには美があり、警官や分析官が男女問わず被害者の肉親に優しく接する彼に見惚れている。 ホークスはただ見続けていると、すっと彼の視線が上がりホークスと目があう。 ふわり 途端に彼から笑みが向けられ、ホークスは自分の頬が熱くなるのを感じた。 それから被害者の肉親は後から急いでやって来た方によって一先ず家へ。 シンは残り、その時に互いに紹介。 「…シン」 「こんにちは、ボナセーラさん」 声をかけられ振り向いたシンはステラに向かって微笑む。 「ご苦労様。大変だったわね」 「私は全然。…むしろ…家族の方がこれから辛いでしょう」 先ほど奥へと消えてしまった先を見て、悲しそうに目を伏せる。 そうなると妙に放っておいてはいけないと感じさせ、ステラも例外ではないらしく肩に優しく触れる。 それにシンは顔を上げて礼を述べると、ふ、とホークスの方を見る。 「ドクターも優しく接してくれてありがとうございます」 「い、いや…オレは…大したことはしてないよ」 吸い込まれそうな漆黒の目に見つめられ、慌てて首を横に振る。 すると彼の唇が優しげに釣りあがる。 「優しい方なんですね」 「そんなこと……あ、オレは検死官のシェルトン・ホークスだ。宜しく」 「探偵をしているシンと言います」 互いに名を名乗ると握手を交わすが、シンがじっとホークスを見ているのに気づいてステラが首を傾げる。 「ホークスの顔に何かついてる?」 「いえ。若い方なので驚いてしまって…すいません」 検死官と聞くとどうしても昔を…義兄を思い出す。 この若さでみんなに頼られているということは相当な若さで医師になったに違いない。 しかも彼の印象は義兄よりもマイアミの検死官に近い印象を受けるから、元はきちんと生きている人間の為に働いていたのだろう。 こうやって見ると義兄は少々特殊なのだということが解る。 まあ、自分も逸脱した人生を送っているので義兄のことを棚上げには出来ないのだけれど。 シンはそんな思いを隠して、ホークスに話しかけた。 シンにとって検死官と聞くとどうしても義兄に繋がるんですよね。 彼にとっては検死官の義兄しか知らないので。 (Title:SBY) |