THORNY PATH


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スカイブルーの深呼吸

先代とシンとの関わるギブスの半生
(〜1980年代)




 師とギブスの出会いは若かりしころの戦場。
 乱入してきた師とギブスが戦い……何故か意気投合してそのまま友人に。
 若いころギブスは好戦的で銃の名手。
 任務のためならどんな手段でも取り絶対に成功させる優秀な軍人。  また、クリムゾン・ファングの相棒でもあることから「ヘルハウンド」との異名を持ったことも。

 基本、銃にこだわりは無いんですが、一つだけ愛銃が。
 細部までこだわりがある代物で見るからに一品者だけど作者は不明。
 ごつい外見の割には軽い。
 だけど頑丈なので鈍器として使用されることも。
 常に腰につけているんですが、軍を辞めてからはあまり使用していません。


 恋愛面では割と不器用。
 幼馴染であるジャンヌの姉(赤毛)が初恋の人であり始めての奥さん。
 早くに結婚し子の誕生も早かったんですが、30歳に来るまで事故で死亡。
 その後の結婚や恋愛は彼女の面影を追うようになりますが、差に失望して長続きはしていません。



 シンが幼いころに出会ってます。
 師が自分より専門のギブスに銃の扱い方を習わせるために引き合わせたのが最初です。
 シンの雰囲気や言葉などが最初の妻にそっくりであることに驚き、自分の子かそれ以上に『エンジェル』と呼んでは可愛がります。
 恋人や二番目以降の妻よりもシンを優先するので益々長続きせず。
 それを知っているシンはいつも恐縮しています。


***


「ジェスロさん?」
 大きな目が瞬く。
 それに手を伸ばして頭を撫でると嬉しそうな笑みがこぼれる。
 それだけで心が温まる。
「昼はご馳走しよう。何がいい?」
「…いいんですか?」
 何か用事があるのではないかと心配げにたずねる。
「大丈夫だ」
 本当は約束がある。
 だが今付き合っている女性よりもずっとシンの方が大事だった。
 何よりもどれよりも……未だに記憶に残る愛する人と同じくらい大切な人。
「行こうか。『エンジェル』」
「…そ、の呼び名は止めてください!!」
 一気に顔を赤くして懇願する。
「アイツが止めたらな」
 それに同じ呼び名をするもう一人を引き合いに出し、暗にそのつもりは無いのだと告げる。
 聡い子はすぐさまそれに気づき、少し不満そうに唇を尖らせる。
 それもまた愛くるしいが、最も愛しい子は最も嫌われたくない子でもある。
「呼び続ける私のことが嫌いになったか?」
 顔を覗き込み問いかける。
 すると彼は一瞬大きな目を見開き――困ったように目を伏せると、
「……それはずるいです」
 少し拗ねた声を出し、
「…どんなことがあっても嫌いになるなんて…有り得ません」
 それは心臓に来る最大の殺し文句。
 久しぶりに感じる暖かさと爽快感にギブスは頬を緩ませると、華奢な体を抱きしめた。



(Title:SBY)