Main勘違いからの誓約
シンの髪の切り方。ラスベガス編 (1990) シンは母と住んでいた時は床屋に行ってましたが、弟子入りしてからはあっちこっちいってたので伸びて邪魔になったら短刀で切ってました。 で、養子入り。 今更床屋や美容室に行ってもということであいも変わらず短刀で切ってました。 で、それがグリッソムに知れました。 「シン!」 鋭い叱咤。 それに驚いてシンは振り向くと顔を顰めた義兄の姿。 「に、義兄さん?」 突然の声にシンは目を丸くし、首を傾げる。 「な、何かあったの?」 「何をしている!?」 「何って…」 グリッソムの問いかけにシンは困ったように目を瞬かせ、 「髪切ってるんだけど…」 「……」 落ちる沈黙。 だがそれにグリッソムの眼光が一層鋭くなったのが見えてシンは益々困惑する。 それに数秒置いて漏れる溜め息。 「…君が色々非常識だと知っていたけど…」 グリッソムは近づいて髪を撫でる。 「それで髪を切るのは止めてくれ」 彼の言葉にシンは手にしているもの――短刀を見つめる。 そして勘違いさせてしまったことに気づく。 「す、すいません。でも子供の頃からずっとこうやって切ってたんで大丈夫」 焦って説明するが、それだけでも充分非常識さを感じる。 ――時々、髪が乱雑だったのはそういうことか。 そして過去を思い出しそんなことを思う。 グリッソムは再び溜め息を吐くと、その場に座ってシンの頭を引き寄せる。 「義兄さん?」 「……少し安心しただけだ」 シンの心は強い。 だけど人は常に強くあり続けるのは無理だから…… 「大丈夫」 上がる声に視線を向けると、浮かぶ笑顔。 「自殺なんて愚かな真似は何があってもしないよ」 「――そうか」 自殺『は』しない、か。 だが彼の抱えているものを何となく察しているグリッソムは今はそれでいいと思いながら義弟を抱き締めた。 ギルに見つかりましたがシンの髪切る方法は変わりません。 本人はもう慣れてしまったし上手くやれるのでいいかなという感覚。 ただしその日から髪切る時は事前に申告するようにしました。 |